基板補修研究会が基板補修・修理を手掛けた、もしくは手掛けようとしている制御システムについて、電気プラントメーカー毎にご紹介いたします。
東芝製 ACドライブ装置について
1997年 9月 東芝レビューに 「鉄鋼プラントの電気システム」の特集論文が発表されました。
その中の一つに、「高性能産業用ACドライブシリーズ」 の論文があります。1990年代には、これまでのプラントの電動機駆動装置が 直流機から交流電動機に変換する大きな変換の時期でした。
この論文の序文にも述べられています。
ここ数年間の鉄鋼をはじめとする産業へのAC可変速ドライブの適用の普及は目覚ましいものがある。
この当時の、東芝製 産業用ACドライブシリーズの容量と出力電圧の関係図を示します。
東芝製 ACドライブ装置
- TOSVERT-μ/S250W(トスバートーμ/S250W) ・・・・ 2バンク IGBTインバーター
- TOSVERTーμ/S350 (トスバートーμ/S350) ・・・・・ 3バンク IGBTインバーター
- TOSVERTーμ/S650 (トスバートーμ/S650) ・・・・・ 3レベル GTOインバーター
- TOSCYCLOーμ/S850W(トスサイクローμ/S850W) ・・・ サイクロコンバーター
この当時導入された、ACドライブ装置で、現在も現場で現役で稼働中の設備が数多く存在しているようです。
ユーザーの企業様の動向をみていると、当時のドライブ装置の電子部品のうち、製品寿命のネックとなっている電子部品(例えば電解コンデンサ等)や、設計余裕の少ない電子部品の劣化による故障が散発しており、積極的な予防保全を計画されているユーザー企業様もおられます。
基板補修研究会では、これらの製品寿命に到達した制御基板、プリント基板の老朽更新を積極的に阻止するのが目的ではありません。 できれば、老朽更新して設備のリフレッシュを実施していくのがベストです。しかしながら、企業の経営状態や、製品コストの状況等から、設備投資に経営資産を向けにくい生産ラインがあることも事実。 基板補修研究会は、セカンドベストとして、制御基板・プリント基板の老朽延命補修、予防保全を提案しております。
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