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電解コンデンサの液漏れによるプリント基板パターン焼損の復旧事例
- 2016/7/8
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- コンデンサ液漏れ, プリント基板修理, プリント基板補修, 制御基板修理, 制御基板補修, 焼損基板, 電解コンデンサ液漏れ
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電解コンデンサの液漏れによるプリント基板の焼損トラブルはかなりの事例があります。
Googleで 「コンデンサ 液漏れ」 で画像検索してみてください。 電解コンデンサの液漏れ事例が ザックザックと出てきます。
そんな電解コンデンサの液漏れによるトラブルの復旧事例をご紹介いたします。
あるプリント基板上の電解コンデンサの液漏れです。写真の、COSELのDC/DCコンバーターの横にある電解コンデンサが液漏れ、その隣のICもその影響で焼損しています。
実物では、よくわかるのですが、写真では少しわかりにくいですね。
ひっくり返して、当該の部分の裏面を観察してみましょう。
液漏れしていた電解コンデンサの直下がしっかり焼けています。
被害の程度がこの程度で済んでよかった方です。 液漏れの場合は、ひどい場合はかなり広範囲の焼損事例もあり、あまりに広範囲の焼損のため、復旧をあきらめた事例もあります。
今回、このプリント基板は、基板補修研究会に参画してくれている技術者が修理、補修にトライ。 表面の不具合のある部品は全て同等の新品部品と交換しました。
裏面のプリント基板の焼損部分の補修状況です。
焼損部分の除去はもちろん、焼損により断線してしまったパターンの復旧もしっかり行っています。パターンは、配線を追っかけて単に接続するという物理的な復旧だけを考えるのではなく、不具合のある部分の電子回路をしっかり読み切り、電気回路的な修理、補修を行うことで修理後のプリント基板の安定な動作を確立しています。
このプリント基板の補修事例では、その後のテストも順調で、焼損事故のプリント基板の修理ができました。
この事例のように、基板補修研究会では、各種トラブルが発生したプリント基板の修理についても相談を受け付けています。
不具合のある部品の取り換えだけでなく、プリント基板の不具合についても、どのような補修が最適か?を提案し、修理を希望するユーザー様と情報を共有したうえで修理を行っています。
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