リフト駆動系の検出アンプの補修依頼を頂きました!
少し肌寒くなってきました。スキーヤー・スノーボーダーの皆様も、今年は雪が多いかどうか気になる季節になってきましたね。
さて、そんな中、信州のあるスキー場の保全担当者様から、基板補修研究会へ相談いただきました。
現場担当者様に状況確認させていただきましたところ、下記のような装置で不具合現象が発生していました。
- スキー場のリフト駆動系の検出器に アブソコーダを使用している。
- 駆動系の制御装置は、シーケンサ Melsec Aシリーズ。アブソコーダの信号は、Melsec専用アンプ(A62LS-S5)を使用
- ときおり(特に低速駆動時)検出エラーが発生。シーケンサの電源リセットを行うと、通常復帰することもあるが、復帰しないこともある。
- Melsec Aシリーズは生産・保守ともにメーカーサポートが受けられない状況であることは認識しており、新規機種への更新も検討しているが、更新予算の状況から子のリフトはしばらく更新が後になりそう。
- アンプ自体は予備品があるため、すぐにリフト使えない状況ではないが、予備品を確保するためにも故障しているアンプは修理したい。
「アブソコーダ」 という検出器の名称が聴きなれない読者様もおられると思いますので、「アブソコーダ」について少し解説しておきます。
「アブソコーダ」 原理的・構造的に耐環境性に優れた回転式(または直線式)の位置検出装置
エヌエスディの位置検出センサであるアブソコーダ®は、独自の原理・構造を持つアブソリュート方式のエンコーダです。原理的・構造的に耐環境性能に優れており、過酷な現場でも安心してご使用いただけます。
by nSD公式ホームページより
今回不具合が発生している アブソコーダとのインターフェース基板である、「A62LS-S5」は、アブソコーダの信号を直接 Melsec AシリーズのCPUへインターフェースできる専用のPC基板です。 三菱電機のHPによりますと、2006年9月に生産中止となっています。
外観的には非常にきれいにお使いです。 稼働してどのくらいの期間使われているかについては、ここでは公開できませんが、生産中止となってすでに10年以上経過していることから想像するとかなりの長期間お使いになっていることは容易に想像できます。
基板補修研究会としましては、スキーシーズンに入る前には補修し、動作確認して万が一の時にも安心してお使いいただける状態を作りたいと考えていますが、ご依頼いただいたのが、2016年秋も深まった時期ですので、今シーズには間に合わないかもしれませんとお伝えいたしました。 しかしながら、過去の実績から不具合箇所の特定・修理実行を極力早めに実行していきたいと考えています。
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