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フォトカプラ(Photocoupler)の特性劣化の考察
- 2017/6/16
- PC基板の劣化推定技術, 制御基板の予防保全技術
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PC基板の予防保全についての記事 を書きました。
- 電解コンデンサ
- リレー
- フォトカプラ
この3つの部品の劣化状態をみることで、かなりの確率でPC基板の予防保全ができる可能性があるのではないか?と考えています。
今回の記事では、その中でも ”フォトカプラ(Photocoupler)についての劣化診断についての取り組みについて紹介いたします。
(2017年現在、基板補修研究会では、このフォトカプラの劣化診断については研究中ですので、あくまでも参考情報としてご理解ください)
トランジスタ出力の信号伝送用フォトカプラについて、半導体メーカーのHPには以下のような記載があります。
一定時間経過後の 「IC」 の劣化率は LEDの光出力劣化と1:1の相関があります。図に示すLEDの光出力劣化カーブから経過時間の光出力を読み取ると・・・
この技術データーから考えると、フォトカプラの 「Ic」 の動作状態を上手く読み取れば劣化度合が判別できるかもしれません。
そこで今回、トランジスタ出力フォトカプラ 「TPL114A(東芝製 製造中止品)」を使って特性調査を試みました。測定は、「インサーキットテスタ」を使い、Icを直接測定するのではなく、入力側の印可電流を一定にした時の出力オン抵抗、オフ抵抗で違いの有無を判別しました。(オンボード上では電流を直接測定するのはむつかしいのです)測定対象は、長期稼働のPC基板上に配置されているフォトカプラです。
いかがでしょうか。 この特性結果では No11,18,19 の3つのフォトカプラ特性が良くないという結果が出ました。
今回の結果がすぐに フォトカプラの特性劣化診断に直結するわけではなく、あくまでも一例にすぎません。 基板補修研究会では、このような測定事例を積み重ねることで、お客様のPC基板の劣化診断につなげていきたいと考えています。
本考察に対して、もっとこのような視点での調査が効果的 等のご意見がありましたら、ぜひ基板保有研究会へ連絡ください!
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